一覧リストから検索
〔2014〕 〔2015〕〔2016〕 〔2017〕 〔2018〕〔2019〕〔2020〕 〔2021〕 〔2022〕 〔2023〕
〔2024〕
- 1月 ハピネス「フルーツ最中」
- 2月 フリップフラップ「シナモンロール」
- 3月 ふじ田「海鮮丼とエビチリ定食」
- 4月 ブッチャーキャンプ「ステーキ定食」
- 5月 暖暖「神戸髙見牛焼肉ばら寿司」
- 6月 フワネ「バウムクーヘン」
- 7月 当吉「鶏飯」
- 8月 カジャカジャ「赤スンドゥブ」
- 9月 まぃまぃ堂「シャーベット入りソーダ」
- 10月 スライダーズ カフェ「スパイスカレー」
- 11月 和楽「月替わりメニュー」
.
2024.11 和楽「月替わりメニュー」※取材時は9月
※写真は取材時(9月)の月替わりメニューです。現在、このメニューは提供されていません。
駅前にある先輩方のホットな社交場
アタシかて愛読者やがな。みなさんは本誌がお手元に届くと、まずどのページからご覧になりますか? もちろんアタシは、自身の担当するこのページですが、それと同じくらい楽しみにしとるとこがあるんです。それが、和楽さんの広告ページです。ほら、今すぐご覧ください。食欲をそそる月替りメニューがキレイに載ってまっしゃろ。毎回コレを見ては、嬉々として同店に必ず足を運んどります。
女性の先輩方の賑やかな声。アタシがお店に行くのはほぼ昼間。その時間帯はというと、アタシより先輩の方々がほとんど。割合でいうたら圧倒的に女性が多いですわ。店内にはいつも先輩方の楽し気な笑い声で溢れかえっとりますな。これがまた何ともいえず耳に心地エエんです。
毎月、オッサンのあたしも唸らされる美味しさ。「自分が美味しいと思うものを提供したい」と、常務取締役の芦田恵さん(48)。月替りメニューは和洋中とバラエティーに富んでいて、肉や魚介など同じもんが続かへん工夫も。男性スタッフも加わって何回も試食を繰り返し、量も含めて徹底的に検証されるんやて。
余韻を残しながら、ごちそうさま。ホテルの1階にある同店は、宿泊客も多く利用しはります。そやからメニューは、ランチタイムと宿泊、どちらの客層にも喜ばれるように考えてはります。「考えたら考えただけ反応がある」と芦田さん。若い衆には物足りひんかもしれへん量も、先輩方には絶妙で喜ばれるんやて。「一口目で美味しいと言ってもらいたい」。この思いが他店との差別化にもつながっているんやね。価格もリーズナブルで、自分が食べたいと思うかを、芦田さんが客目線、主婦目線で提案されるからこそ。ホンマにありがたいわ。ほら、次の月替りも気になりまっしゃろ。今すぐチェックして、11月になったら駅前までダッシュしなはれ。あ、クーポンを忘れんとってや。
【店舗情報】
|
2024.10 スライダーズ カフェ「スパイスカレー」※画像はキーマカレー
教師生活25年の町田先生は今のアタシよりかなり若いという現実
※「ど根性ガエル」の登場人物が新卒で教壇に立っていた場合
カミさんや娘たちの母校。2018年に長い歴史に幕を下ろした中六人部小学校。市街地出身のアタシも、1991年からは中六人部の住人として地域の行事やPTA活動等、この学校にはお世話になりました。まるで漫画みたいな、個性的な先生もいはりましたわ。そんな郊外の学校が、ハイカラなTHE 610 BASEに生まれ変わったんが2020年。校庭にビニールハウスが建ち、そこでイチゴ狩りができたり、オシャレにリノベーションされた校舎でイベントが行われたり。その中に併設されとるのがSLIDERS CAFEです。
スタッフ全員が初心者。新鮮なイチゴを使ったオシャレなスイーツ等が人気のカフェ。人気が高まるにつれ、お客さんから「ランチをやって」という声が多くなりました。その声に応え、この夏から登場したんがスパイスカレーです。「ランチを始めるなら、中六人部の野菜を使いたいと思った」と、カフェ担当スタッフの川元由衣さん(25)。また、同所内の醸造所のクラフトビールとも合うメニューにしたいと、選ばれたんがスパイスカレーやったそう。そこで、スリランカカレーマイスターと呼ばれ、かつて大阪で人気のカレーバーを営み、今は中六人部に住んではる黒田健さんに師事。スタッフで研究を重ね、納得できるカレーを作るのに半年以上を費やしたんやて。
中六人部の魅力が詰まったカレー。野菜だけやなく、白米と黒米も中六人部産。副菜にもスパイスを使い、並べ方までスタッフで工夫します。カレーは週替わりで、今回のキーマカレーはオニオンソテーにトマト、10種類以上のスパイスが使われとります。爽やかにして、実に奥深い味わいです。「いずれはメニューを増やしたい」と意欲を見せる川元さんですが、まずはカレーをしっかりと作り上げたいという謙虚さも忘れてはりませんわ。カレーは不定期で週に2日、1日5食限定でっせ!
【店舗情報】
|
2024.09 まぃまぃ堂「シャーベット入りソーダ」
新町の土曜夜店といえばラッキーボックス!
立ち読みならぬ〝座り読み〟。アタシが幼い頃はホンマに賑やかやった新町商店街。本屋の地べたにヘタって漫画を読み漁ったり、模型屋で作れもせんプラモデルを買って後悔したり、夏の土曜夜店にワクワクしたり。そんな商店街がシャッター通りと化してしもたんはいつ頃からやろ?
シャッターを開けよう! いつかは自分の店を持ちたいと思い続けとった店主の横川知子さん(55)が、新町商店街の自宅にカフェをオープンさせたんが2008年のこと。「1つでもシャッターが開けば、周りにも広がっていくのでは︱」と、後にお隣の空き店舗にギャラリーも併設させたんやから、いやはやごっつい馬力でんがな。
派手さのないのがグッド!さて、シャーベット入りソーダです。コレ、炭酸水に自家製シャーベットを浮かべただけという、実にシンプルなもの。シンプルが故に、無駄なもんが削ぎ落された究極系の美味しさにも感じます。その秘密は、素材の味がストレートに感じられる魅惑のシャーベット。これを少しずつ炭酸水に崩しつつ、食べながら、飲みながらというのが正しい作法でっせ。う~ん、トレビア~ン。
かつて家電メーカーに勤務。健康志向やから、安全な食材を使うことにこだわる横川さん。丁寧に手作りされるジャムやシロップ、お菓子に使う果物は、裏庭で収穫したり、地元の身近な方が作っているものだけ。で、社販で購入したアイスクリームメーカーがあったもんやから、いっぺんシロップを使って作ってみたろと誕生したんが、この魅惑のシャーベットということですわ。
ゆっくりくつろげる空間。小ぢんまりしたお店やのに、何ともいえん心地良さがあるんです。落ち着くというか、気が休まるというか。そんな雰囲気を無視して、あまりの暑さに耐えかねてシャーベットを一気に食べてしもたら、味のせぇへん炭酸水だけになってしまうから、お気をつけあそばせ。
【店舗情報】
|
2024.08 カジャカジャ「スープランチの赤スンドゥブ」
駅前のビルの急な階段を上ると韓国だった
異国情緒が漂うスペース。昨年のゴールデンウイークに複合施設としてオープンした銀鈴ビル。レトロな雰囲気の中、様々なジャンルの店が営業してはります。階段を上ると、目の前に現れるのがカジャカジャです。店内の色合い、大画面で流れる映像、使い込まれた急須にはコーン茶と、韓国の食堂そのまんまですやん(って、行ったことないけど)。「カジャ」は韓国語で「行こう」って意味なんですって。
ランチメニューは10種類以上。自慢のメニューはスープランチ。一番人気で、アタシもお気に入りなんが赤スンドゥブ。唐辛子の利いた真っ赤な豆富のスープですな。グラグラと煮え立つスープには、豆富の他に豚肉、アサリ、大根、ニラ、糸こんにゃくと具沢山。スープはただ辛いだけやなく、甘味も感じられる実に奥深い味わい。魚介の旨味やというのはわかるもんの、他にも何かあるはず。興味津々に問うも、「それは秘密ですわ」とオーナーの達川知典さん(46)がニヤリ。
鍋料理を食べるんやなく、スープを飲む感じ。味付けは本場・韓国の調味料はもちろんやけど、日本のものも使って日本風にアレンジもしとるそう。そやから余計に美味しく感じられるんやろね。この絶品スープを1滴も残したないから、最後はご飯を鉄鍋に放り込んで、おじやにして頂くんはお約束でっせ。
福知山にも韓国料理の店があるんやで。女性にも人気で、ランチタイムの9割は女性客とか。コレには正直、驚きましたわ。みなさん、唐辛子の辛味成分のカプサイシンによるダイエット効果を期待してはるんでっしゃろか?・・・って、それはオッサンのアタシでんがな(汗)。「母の作る韓国料理の味を伝承していきたい」と達川さん。日本の大衆食堂でうどんを食べるように、手軽に韓国料理を提供するだけやなく、食文化も含めた韓国の最新情報を発信していきたいと意欲的です。
【店舗情報】
|
2024.07 当吉「鶏飯」
師から受け継ぐ秘伝のタレは一子相伝の北斗神拳が如しのよう
〝火被り〟の特等席。かつて福知山市武道館は市庁舎の隣にありました。若い頃、武道館でタップリ汗を流した後、先輩方に誘われてカウンター席に座り、キンキンに冷えた生ビールで乾いた喉を潤したもんです。炭火の熱と火の粉を浴びながら。
愛され続けて30年余り。店主の川島博文さん(57)は、鹿児島県の奄美群島は喜界島の出身。大阪・高槻で修行し、奥様の郷里の福知山で自身の店を構えたのが平成3年10月のこと。以来、修行先の師匠から受け継いだタレを、10時間かけてジックリ炊き上げるという製法を変えず、ず~っと継ぎ足しながら守り続けてはります。このタレを使った秘伝の味の〝炭火焼き〟が名物なんでっせ。
西郷隆盛も食べていた?で、その炭火焼きやないんです。鶏飯なんです。「とりめし」やなくて「けいはん」です。奄美大島の郷土料理ですが、南国の耳慣れない料理に思わず身構えてしまいますやん。ところが、いたってフツーのビジュアルなもんやから拍子抜けしたり。「とりめし」なら炊き込みご飯やけど、「けいはん」はだし茶漬けのような佇まい。コレがイケるんです。
「え、鶏飯があるんや?」ご飯は自家製100%の当吉米。その上にほぐした蒸し鶏、椎茸、錦糸卵、ネギ、海苔、紅生姜。本場のものにはパパイアの漬物が乗ったりするけど、福知山にはあらへんからご勘弁。そこへ熱々の鶏だしのスープを注ぎます。海苔の風味が立ち上がり食欲をそそりまんがな。お酒の後の〆はもちろん、食事としていただくのもサイコー。サッパリ、スッキリした味わいの鶏飯は、暑い奄美では〝おもてなし料理〟として出されるんやそうです。
「当吉」はお祖父さんの名前。美味しい料理だけやなく、奄美の黒糖焼酎やハブ酒も飲めるお店。「西郷隆盛が鶏飯を食べていたかって? 見たことないからわからんわ」と愉快な川島さん。このお人柄が人気の秘訣なんやろね。「常連さんがいっぱいでありがたいです」と、奥様も目を細めてはります。
【店舗情報】
|
2024.06 フワネ「バウムクーヘン」
過酷な修行はまるで虎の穴のよう
ココに美容院があったよなぁ。大池坂町の交差点んとこに、都会的でハイカラなナチュラル服と雑貨のお店「Ash Gran」があります。店頭で定期的にマルシェが開かれたり、界隈では珍しく賑わいを見せるお店です。巷で評判のFuwaneのバウムクーヘンは、この人気のお店で販売されとります。
コロナ禍の真っただ中。オーナーの芦田和代さん(54)が専門店でバウムクーヘンの修行をしたのは約3年前。知人の紹介で「行ってみよう!」と思い立ったとか。厳しい修行を経た後、バウムクーヘン専門店Fuwaneを立ち上げました。焼き目の輪が美しいバウムクーヘンは、手作りの一本焼き製法で心を込めて丁寧に焼き上げられます。均等な焼き目と側面をチョコレートコーティングされた特徴的な見た目は、何やレコードのシングル盤を連想するんやけど、若人にはわからへんやろなぁ。
まさに守破離(しゅはり/※)やね。手に取ると、ガッチリ焼き固められたような印象を受けるもんの、頬張るとしっとりとなめらかな溶けやからビックリしまんがな。素朴な味わいは、どこか懐かしさも感じますな。しかも無添加ときとるから、年齢に関係なく安心していただけるんもうれしいやないですか。当初は習ったレシピを忠実に守っていた芦田さん。ところが、時代にマッチしない部分も気になり始めたことから、レシピを現代風にアレンジし、材料もよつ葉バターや米をエサにした綾部産の新鮮な卵を使う等、独自のものに変更しました。コレもまた美味しさの秘訣なんでっしゃろね。
一昨年からはバウムクーヘン博覧会にも出品。夏には側面をホワイトチョコに変更したり、季節に応じた限定商品も積極的に販売する芦田さん。他店の工房に行く機会があれば、焼き方を盗もうと凝視し続けるのは研究熱心さから。お店の雰囲気に合わへんと思いながらも、店頭に「バウムクーヘン」と書かれたのぼりを置いたら男性客も増えたんですって(アタシもその1人でっせ)。
※武道や茶道の修行のプロセスを3段階で表したもの(詳しくは調べてや)。
【店舗情報】
|
2024.05 暖暖「神戸髙見牛焼肉ばら寿司」
購買部で買うパンよりお弁当に憧れた中学生(アタシ)
30数年前、オーナーのお義母さんのお店に通っていたアタシ。元々、飲食関係の仕事に従事してはったオーナーのなっちゃんこと大西菜摘さん。あどけなさが魅力的なとびきり明るい女性です。それまでの経験を生かし、3年前にご主人のご実家でお弁当屋を始めました。きっかけは、丹波市市島町の神戸髙見牛牧場さん(ご主人の親戚やて)からのアドバイス。しかも、近隣に数軒しか納入されてへん神戸髙見牛を使ったメニューがメインなんやからゴージャスでんがな。
紅生姜まで手作りするこだわり。焼肉ばら寿司に使う肉は、出産を経験したことのある経産牛。独特の旨味が凝縮された深い味わいの肉は、大量に仕入れられへん貴重なもの。他にも地元産野菜や減農薬で育てた市島町竹田の米を使う等、食材にこだわりまくるなっちゃん。それは寿司酢や自家製スタミナダレにも表れとります。市販のものやなく、牛肉に合う寿司酢やタレを試行錯誤の末に作り上げたっていいますやん。寿司酢なんかレシピを教えてくれとか、それだけを分けてくれって言われることもあるそう。そらぁこの味に一撃でハマってしまうんも当然でっせ。
イベント用の裏メニュー。この焼肉ばら寿司、実は定番メニューやないんですわ。土用の丑の日に「丑やから牛」とシャレてみたり、イベントの特別メニューにしたり、なっちゃんが気まぐれで作ります。やのに熱狂的なファンが多く、問い合わせが殺到したことも。しまいに焼肉ばら寿司がある日は、ファンからの要望で店頭に看板を出さなアカンようになったとか。はい、この日も確かに出とりましたよ。
最高のお弁当でお出かけ。市内のイベントでちょくちょく買わせてもらう、なっちゃんの真心がこもったお弁当。GWの晴れた日に焼肉ばら寿司を作ってもろて、どっかにお出かけでけたらエエやろなぁ(その前に休めるかが問題やがな)。
【店舗情報】
|
2024.04 ブッチャーキャンプ「ステーキ定食」
地獄突きを友人に食らわせて ふざけ合った昭和の思ひ出
肉屋がガチで作るクラフトバーガーの店。スケートボードのボウル(滑走するための曲面の窪地やね)を備えたGF8。2021年6月のオープン当初から、そこで売られとるハンバーガーが「美味しい」「ゴージャス」いうて評判です。そらぁ市内で有名な肉屋が作るんやから当然でっしゃろ。若き店主の谷龍太郎さんは、家業の谷牧場で惣菜を担当し、あの「たにぼくバーグ」を手掛けた逸材でっせ。
ヘルシー志向なんは罪悪感を減らすため。ハンバーガーだけやなくメニューも徐々に増え、サンドイッチやドーナツも人気。そして、昨年10月に満を持して登場したんが「定食ランチ」です。毎週木曜日限定ですが、ハンバーグや唐揚げ、焼肉、豚の生姜焼き等々、メインの料理が日替わりで登場します。ちなみに、スタート初日はチキン南蛮で、実はアタシら夫婦が一番乗りやったんですわ。牛・豚・鶏と肉料理がメインなんは、やっぱ肉屋ならではですな。メイン、ライス、サラダ、スープとバランスの良いヘルシーなセットで、ライスの大盛りがOKなんもありがたいですわ(アタシは大盛にできひん事情がありますが)。
使う肉は厳選されたものばかり!今回のステーキは国産牛のサーロイン。大きな塊(コレがまた圧巻でした!)から3センチ弱の厚さに切り出し、下味をつけて豪快に焼きます。リンゴ酢を使った甘くてフルーティーなソースとの相性もバッチリ。ご飯ともよう合いますさかい、アタシはステーキ丼みたいにしていただきました。この時ばかりは、ご飯を大盛りにできひん自分を恨みましたがな。
プロレスラーは関係ないで。キャンプには「人の集まるところ」や、ベースキャンプなら「基地」という意味も。お客さんとのつながりを大切にしながら商売をし、さまざまなことにチャレンジし続ける谷さん。きっと店名に肉屋の情報発信基地という思いも込めてはるんやろね(知らんけど)。
【店舗情報】
|
2024.03 ふじ田「海鮮丼とエビチリ定食(日替わり)」
「わたしの城下町」を聴いて「何で亀を伏せるんやろ?」って思わんかった?
魅惑的な雰囲気を醸し出す店。 夜に何度か綾部へ行く用があって府道を車で走っとると、暗がりの中に深紅の格子戸が浮かび上がるやないですか。明らかに周囲の景観とはミスマッチで、実に怪しげな佇まいです。以来、店の前を通る度に気になるから、勇気を振り絞って格子戸をくぐり抜けてみたんが9年程前のことですわ。
1回やってみよ! さまざまなジャンルのメニューが、教室を思わせるような黒板にビッシリ。ホンマに圧巻でっせ。美味しい料理と店主の藤田剛さんの溢れる遊び心で繁盛しとりましたが、コロナ禍で大打撃を受けました。それを打開すべく、店の駐車場での惣菜販売など、アレコレやってみた中から昨年夏に始まったんがランチです。
何が出るかはお楽しみ♪ ランチメニューは定番4種類と日替わり3~4種類。アタシのお気に入りなんが、日替わりの海鮮丼。海鮮好きが海鮮居酒屋に来たら、やっぱ海鮮丼でっしゃろ(知らんけど)。新鮮な旬のネタが毎回5~6種で、この日はマグロ、天然ブリ、シマアジ、活メジロ、ヤリイカ、シラス。しかも、エビチリ(コレも日替わりね)と蕎麦かうどんに小鉢まで付いて1000円ポッキリってどないやねん? そらぁごっつ人気で、今ではほぼほぼ定番化しつつあるのも頷けまっせ。
食材からインスピレーション。毎日のように京都や舞鶴の市場へ足を運び、自ら仕入れをする藤田さん。メニューありきの仕入れではなく、仕入れた食材でメニューを考えるのが信条です。ランチの評判が口コミで徐々に広がり、それをきっかけに夜も安心して(?)来店するお客さんも増えました。予想以上に客層も変わり、そんなお客さんや仕入れ先からもメニューのヒントをもらうこともあるんですって。さて、明日のランチはどんなメニューが登場しまっしゃろか? 乞うご期待!
【店舗情報】
|
2024.02 フリップフラップ「シナモンロール」
小林麻美さんはどないしてはるやろ?
看板商品はクロワッサン。無添加、無化調の食材、材料に徹底的にこだわるオーナーパティシエの山口香織さん。フランス粉と北海道キタノカオリをブレンドした生地を長時間熟成させ、国産の発酵バターを織り込み、仕込みから焼き上がりまで3日を要する風味豊かなクロワッサンです。でもね、そのクロワッサンやなくて、アタシが推すんはシナモンロールなんです!
食べた人からハマっていく。「なんや、シナモンロールかいな」って、そう思いませんでしたか? いや、エエんでっせ。アタシかて正直なところ、初めはそない期待しとらへんかったんやから。だって、どっちかいうたら地味なパンですやん。
圧巻のボリューム。2022年7月のオープンからしばらく、「あそこのシナモンロールはヤバい」という声がチラホラ聞こえてきました。ほな、いっぺん試してみたろかと上から目線で頂いてみたら…ハマりましたがな。まずは手に取ったらズッシリ重いんです。一口頬張ると、コーヒーが飲みたくなる味わい。コーヒーが1杯では足りひんのは、食べても食べてもなかなか減らへんから。シナモンロール1個でもう満腹ですわ。
たかがシナモンロール、されどシナモンロール。クロワッサンと同じ生地にシナモンパウダーとブラウンシュガーを混ぜ込み、時間をかけてシッカリ発酵させてから焼き上げます。外はカリっと、中はフワッとして、しかもギッシリ目が詰まっとります。シナモンの風味がガッツリ強く、コクのある甘味が特徴で、表面の白いシロップのアイシングが美味しさを倍増してくれます。シナモンが苦手な人や子どもも大喜びしはるんは、アタシも一発でハマったさかいようわかりまっせ。
店名は雨音を表すフランス語。雨音のパン屋。パン=食パン=ショパン=「雨音はショパンの調べ」=小林麻美のヒット曲と連想してしまうんはアタシだけでっしゃろか? 今回はしょうもない話で締めくくらせてもらいました(汗)。
【店舗情報】
|
2024.01 ハピネス「フルーツ最中(いちご)」
金魚すくいに最中のポイ※ があったんを知っとるか?
※金魚をすくうアレ
「お母さん、いらっしゃいますか?」オーナーの片山彩実さんとの初対面で、思わずそういいそうになりましたがな。年齢よりはるかに若々しく、娘さんが店番をしてはるんかと思ったもんですから。
体に優しいスイーツ。小ぢんまりした店内には、米粉を使ったロールケーキやシフォンケーキ、焼き菓子などが並びます。片山さんの父上が作る米による米粉100%の菓子で、タルトの生地にまで使われとります。小麦粉を使わずに、米粉で美味しさを表現したい―これが片山さんの意気込みです。
ラインナップは和洋折衷。米粉で作られとるのは、ジャンルでいえば洋菓子。他にも、父上の作るもち米による大福やおはぎなどの和菓子も。それらの中で一際目を引くのがフルーツ最中でんがな(「さいちゅう」と読まんといてくださいね)。
ハイブリッドな和菓子。最中の中には求肥(薄い餅)の上に粒餡とこし餡が2層に重ねられ、スライスしたイチゴが鎮座。大きく口を開けてパリッと頬張ると、北海道産小豆の粒餡の甘さと、フレッシュな風味が口いっぱいに広がります。ただのこし餡やと思っていたら、なんと白餡に610ベースさんで栽培されたイチゴで作ったジャムが練り込んであるんですって。こりゃ完全に一本を取られましたわ。
最中=餡子というイメージを壊したい。近隣にはフルーツ最中を扱う店はあらへんそうやから、ここでしか味わわれへんというても過言やありません。秋には福知山産のカボチャや栗を使ったモンブラン等、季節に応じた果実等を使います。そやから、1年中食べ続けてもらわんと、フルーツ最中のホンマの良さはわからへんと片山さん。和菓子が低迷しとる昨今、小さな彼女が大きな革命を起こしてくれそうですやん。
【店舗情報】
|