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今週の1冊5

 

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■ わたし、定時で帰ります。


朱野 帰子(新潮社)637円

 

 

この春、ドラマ化ということで
注目のお仕事小説。

なんてったってタイトルがいい。

バーンと
言ってみたいけど
言えませんよね・・・・。

上司はもちろん、
同僚にも言いにくいですよね。

この主人公は
何があっても定時で帰ります。

しかし
無茶振りで有名な

ブラック上司があらわれて・・・?


なんだか自分の職場でもありそうですよね?

出てくる社員たちも
自分の職場にいそうな人物ばかり。

この小説の面白いところは
定時で帰る方法です。

真正面からぶつかるのではなく、
あの手この手を使うさまが
実に痛快です。
ただし
実際に使っちゃダメですよ。


4月で
新生活もはじまり、
ちょっと疲れてきちゃったあなたに。

楽しい小説で溜飲をさげませんか?

 

 

■ 京都ミュージアム探訪


京都市内博物館施設連絡協議会 1,200円

 

 

寒い寒いといっていましたが、
気がつけばいよいよ4月。

ニュースでは桜の開花が
話題となり始めました。

桜といえば
京都には名所も多く、
花見に行く方も
多いのでしょう。

そんな京都。
桜ももちろんいいのですが、
ちょっと違うことをしてみませんか?

京都には
じつにたくさんの
美術館・博物館・科学館・宝物館が
あるのです。

有名なお寺の
仏像や宝物はもちろん。

京都の産業である
着物の資料館など。

その種類はじつにさまざま。

お菓子やお酒なんてのもあるので
あなたの好きなことが
きっと見つかるはずです。

せっかくの京都。
名所観光だけでなく
たのしい体験してみましょう!

 

 

■ 映画ドラえもん のび太の月面探査記


辻村 深月(小学館)1,944円

 

 

今年のドラえもんの映画の小説版です。

なんと著者は
ミステリや青春小説でおなじみの
辻村深月。

なんでドラえもん?
と思いましたが、
著者も子どもの頃から
ドラえもんが大好きだそうです。

ドラえもんって
ずっと昔からありますし、
ドラえもんのコミックや本に
触れた世代の多くは
すでに社会人や親世代なんですよね。

今回のドラえもんの舞台は
月の世界。

月で撮影された白い影。
月のウサギだと盛り上がるのび太は
ドラえもんのひみつ道具で
月の裏側に王国を創るのですが・・・。

今回も
夢と友情の冒険の物語です。

みんなに愛されるドラえもん。
その愛を受けた作家が
愛をこめて書き上げました。

世代を超えて懐かしい気持ちになる物語です。

 

 

■ フレディー・マーキュリー 孤独な道化


レスリー・アン・ジョーンズ(ヤマハミュージックメディア) 3,024円

 

 

映画「ボヘミアンラプソディ」が大ヒット。
福知山でもロングラン上映でした。

そんなこんなで再注目された
クイーン。

曲の多くは
誰もが聞いたことがあるのでは?

「伝説のチャンピオン」は
スポーツの優勝決定のときに
よくかかっていますしね。

映画がすばらしかったので、
クイーンについては映画がいちばん!
なのですが、
あえてこちらをご紹介。

クイーンのボーカリスト
フレディ・マーキュリーについて、
数多くの証言から真実に迫ります。

生い立ちからスターへの道。
男性女性遍歴。
そして内面の孤独。

映画では語りきれなかった
彼の影の部分が
赤裸々に語られます。

彼自身は孤独でしたが、
彼の歌声はこれからも
愛され続けることでしょう。

映画で感動した方に
さらに彼を知ってもらいたい。
そんな一冊です。

 

 

■ 悪魔のご褒美デビルサンド


木村 幸子(主婦の友インフォス)1,512円

 

 

おいしいものは
結局のところ
からだに悪い。

からだのためを思えば
塩分控えめ。
脂肪はとらない。
糖質はカット。

しかし
それって
正直なところ
おいしくないし楽しくない!

そんな我慢と
真逆のレシピ本。

東京のベーカリーで
話題になった
サンドイッチ。

たっぷりのゆでたまごに
たっぷりのタルタルソース。
チーズにアボガド。
ベーコンにトンカツ。

もうおいしくないわけがない。

カロリーも糖質も
たまには忘れていいじゃない。

そんな誘惑のレシピ本。

結局みんな食べたいのは
こういうのなのですよね…。

 

 

■ 天災から日本史を読みなおす


磯田 道史(中央公論新社)821円

 

 

「天災は忘れた頃にやってくる」
そんな言葉がありますが、
日本の歴史の節目には
大きな災害が起こっています。

たとえば
豊臣政権時代に起こった
二度の大地震。

また富士山の噴火や
関東大震災など、
時代とともに
繰り返される大災害。

それは多くの悲しみを
生み出しました。

しかし、
人は悲しみから
多くを学びました。

津波への対策や
地震への備えなど
経験から学んだことは
たくさんあります。

自然の驚異と
となりあわせの日本の歴史。
それは
人の生きる強さの歴史でもあります。

 

 

■ 魔眼の匣の殺人


今村 昌弘(東京創元社)1,836円

 

 

特殊な状況と

まさかの展開で

ミステリ界の話題となった

「屍人荘の殺人」

 

そのシリーズ第2作です。

 

予言者とよばれる老女が守る施設に、

真偽を確かめにきた来訪者たち。

 

老女は

「あと二日のうちに、

この地で四人が死ぬ」

と告げる。

 

さらに来訪者の一人も

予知能力を告白して・・・。

 

48時間のタイムリミット。

 

謎を解き、生き残ることはできるのか?

 

 

今回も賛否わかれそうな設定です。

 

よくミステリの批判で、

人間が書けていないとか

リアリティがないと言われますが、

作品世界が破綻しなければ

いいんじゃないのかと思ってます。

 

小説とは箱庭のようなもの。

その中だけで完結するルールがすべて。

 

作者が仕掛けた箱の中。

どっぷり浸っておたのしみください。

 

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■ くろねこさんとしろねこさん


徳田 之久・和歌山 静子(童心社)1,188円

 

 

2月22日は 
ねこの日だそうです。 
 
つまり 
ニャンニャンニャン。 
 
ねこブームはいまも続いてまして、 
ねこ関係の本もいろいろあります。 
 
そのうちのひとつをご紹介。 
 
とても仲の良い 
くろねこさんとしろねこさん。 
 
きょうも2匹であそびにいきます。 
 
あれれ? 
どこにいったのかな? 
 
 
白と黒のコントラストが 
インパクトがあります。 
 
そして 
カラーの絵本だからできるおたのしみ。 
 
かわいくて楽しい 
子どもも大人もうれしくなる絵本。 
ねこ好きにおすすめです!

 

 

■ 甲賀忍者考


鵜飼 武彦(ユー・アイ・シー出版)1,512円

 

 

海外の人に
「NINJYA」が大人気なのだそうです。

アニメやマンガの影響でしょうか?

アメリカの映画でも
B級映画で
日本人からすると
とんでもない忍者が登場したりしてますね。

私も
忍者で思いつくのは
「忍者ハットリくん」です。

日本人でも
忍者のことって知らないのでは?

そこでこちらの本。

甲賀忍者の子孫が研究した
忍者の1000年の歴史です。

これを読んでみると、
忍者のイメージって
講談や浄瑠璃などで
作られたものがほとんどなのですね。

実際は地味というか、
まあ忍ぶ者ですから
目立っちゃダメですよね。


本当の忍者。
知ってみませんか?

 

 

■ この世界で死ぬまでにしたいこと2000


TABIPPO(ライツ社)2,592円

 

 

この本のコンセプトは
「旅の大辞典」。

海外へ行って何をする?

パック旅行などで
世界遺産を見学したり、
免税店で買いものしたり。

お決まりのコースをめぐるだけでは
もったいない!

どうせなら
その国をとことん満喫したいもの。

この本では
さまざまな国でできることをご紹介。

たとえばイギリスなら
アビーロードでビートルズの
ジャケ写をまねする。

お金をかけなくても
楽しいことがいっぱいです。


いろんな国でできる
あんなこと2000。

本の中で
世界の果てまで
行ってみよう!

 

 

■ 怪物の木こり


倉井 眉介(宝島社)1,490円

 

 

「このミステリーがすごい!」大賞。
今回の受賞作。

連続殺人犯の弁護士が
斧を持った覆面男に襲われた!

殺人鬼同士の殺し合いの決着は?


物語は
テンポよく進む
殺人鬼同士の殺し合い。

次々と犠牲者が増える中で、
事件の原因が明らかになります。

正直、殺人鬼も怖いですが
こっちもかなり怖いですね。

サイコパスとは
脳障害の一種という説もありますので、
ありえない話ではないところが…。


突飛な冒頭に
面食らうかもしれませんが
実はそれも必然。

力技で一気に読ませる
ジェットコースターのような小説です。

 

 

■ カどこいった?


鈴木 のりたけ(小学館)1,296円

 

 

本は大事に扱いましょう。

子どもの頃、
親や先生にそう言われたものです。

ところが
そんな常識をひっくりかえす本が。

この絵本いでてくるのは

「カ(蚊)」

夏場になると飛び回り、
気になって夜も眠れなくなる
あの蚊です。

さあ
絵本の中を
飛び回る蚊をつかまえられるかな?

つまり
叩いて遊べる絵本です。

親子で
バシバシと叩いて楽しむ絵本。

通常より丈夫に製本されていますので
どうぞご安心ください。

でもやっぱり
本を叩くのって
ちょっと気が引けますね…

 

 

■ まいにちがプレゼント


いもとようこ(金の星社)1,512円

 

 

クリスマスということで。

クリスマスといえばプレゼント。

家族や友人などに
プレゼントを
もらうのも贈るのも
なんだかわくわくするものです。

でも
プレゼントって
贈り物だけじゃないのです。

この絵本は
そんなプレゼントのおはなし。

かわいい
ハリネズミが気がついた
毎日のこと。

昨日は昨日。
今日は今日。

落ち込んだりもするけれど
必ず
明日はやってくる。

今というプレゼントを
わたしたちはもらっている。

そんなことを教えてくれる絵本です。

がんばっている自分へ
こんな言葉のプレゼントはいかがでしょう?

 

 

■ マンガでわかる酒好き医師が教える最高の飲み方


葉石 かおり(日経BP社) 1,296円

 

 

季節的に忘年会など
お酒を飲む機会が増えたのでは?

仕事のつきあいで
3日連続酒の場に・・・

そんな方もいらっしゃるでしょう。

お酒を好きな方でも
連続だと体にこたえる。

そもそも
お酒イコール体に悪い?

そんなことはありません。

お酒好きな医者が
医学的に正しい
お酒の飲み方を伝授します!

たとえば
つまみに「唐揚げ」を食べると
二日酔いや悪酔いしにくい。

日本酒で肌がツヤツヤに。

などなど。

お酒の飲み方の常識が変わります。


せっかく、みんなと飲む機会。
健康的に、無理なく
楽しくすごしたいものですね。

 

 

■ このゴミは収集できません


滝沢 秀一(白夜書房)1,404円

 

 

お笑い芸人であり、
ゴミ清掃員として働く筆者が
ゴミから見えた社会のこと。

ゴミ収集時の
笑えるあるあるから

不可解なゴミの
ちょっと不気味な話など。

捨てた人は
捨てると同時に忘れてしまうけれど。

ゴミをみるといろんなことが見えてくる。

たとえば
お金持ちの多い地域では
栄養ドリンクや
スナック菓子のゴミが少ないなど。

暮らしやお金のことまで見えてしまう。

また
ゴミの出し方や分別に
その人の暮らしや品位が見えるなど。

アナタのことも見られている。

そう思うと
ちょっとゴミを出すことも
気をつけようかと思えてきます。

捨てたものから得る発見。

まさしく
拾い物の面白い一冊です。

 

 

■ 昨日がなければ明日もない


宮部 みゆき(文藝春秋)1,782円

 

 

宮部みゆきの
杉村シリーズ、2年ぶりの新刊です。

探偵事務所を営む
杉村三郎のもとに舞い込んだ3つの事件。

消息を絶った自殺未遂の主婦。

訳ありの家庭の訳ありの新婦。

自己中心的なシングルマザー。

いずれも
ちょっと困った女性たち。

事件だけでなく
彼女たちの感情が
杉村を悩ませることになります。

ミステリの名手による
女性たちの事件。

女性が書くからこその
女性の造詣が見事です。

本人たちにもままならない
「女」というもの。

その
怖さとままならなさ。
そして
あらがえないその魅力。

心して
読んでください。

 

 

■ 風が強く吹いている


三浦 しをん(新潮社)961円

 

 

なぜ人は走るのか?

23日には福知山マラソンがありました。

参加された皆様、
お疲れさまでした。

さて。
日本人はマラソンや駅伝が
大好きだそうです。

お正月の定番といえば
箱根駅伝。

オンボロアパートに住む
大学生が10人になったことで
なんと
箱根駅伝に挑戦するお話です。

陸上経験者は2名。
あとは素人。

実に無謀な挑戦です。

それでも
メンバーはぶつかりながらも
決してあきらめません。
目指すものに
夢中で突き進む姿に
ぐいぐい引き込まれます。


人はなぜ走るのか?
その理由の魅力を
見せてくれます。

 

 

■ 肉好き


プレジデント社 1,620円

 

 

肉好きによる
肉好きのための
肉の本です。

最近では
長生きには肉を食べるほうがいい。
そう言われています。

それでも
祝い事にステーキとか、
親戚が集まるのですき焼きだとか、
肉というのは
なんだか特別な気がします。

そんながっつりとした
肉のイメージどおりの
肉だけのスペシャルなレシピ本です。

1ページ目から
ステーキですからね。

ほかにも
ローストチキンや
定番の
トンカツにハンバーグ。

こんなにと叫びそうな
肉のオンパレードです。


年の瀬が近づいてきますし、
クリスマスや
お正月に
思い切って贅沢してみては
いかがでしょうか?

 

 

■ 東京零年


赤川 次郎(集英社)994円

 

 

赤川次郎というと
「三毛猫ホームズ」シリーズや
「三姉妹探偵団」シリーズなど
ユーモアミステリーの
イメージがありませんか?

これは
そんなイメージとは違う
近未来ディストピア小説です。

近未来の日本。
警察が権力の中心にあり
誰もが監視されている社会。

権力者の息子と
反権力のジャーナリストの娘が
出会ったことで、
国家の闇に巻き込まれていきます。

閉塞した社会で
暴走する権力の恐怖は
近未来を舞台にしながらも、
どこか私たちの「今」に
つながるものを感じさせます。

閉塞へ向かう世界へ
怒りをこめつつも
それでも
希望はあるのだと
作者はタイトルに「零年」と
つけたのかもしれません。

 

 

■ だめなら逃げてみる


小池 一夫(ポプラ社)1,296円

 

 

人生。
何かと
いやな事もあるものです。

人生の指針について
書かれた本は
星の数ほどあるけども。

「前向きに」とか
「受け入れよう」とか
「立ち向かえ」とか。

何かと
ポジティブなものが大半です。

けれど
四六時中
がんばれないのが正直なところ。

そんな
疲れてしまった
アナタにおすすめのこちらの本。

「だめなら逃げてもいいんだよ」

逃げ出しても、
あきらめても、
時には
うそをついてもいいじゃないか。

ただ、
それが常にさえならなければ。

人間、どうにも
ダメなときもあるのだから。

今日ダメでも
明日がんばろう。

そう思えば
ちょっと気が楽になりません?

 

 

■ 一日乗車券でめぐる京都さんぽ


JTBパブリッシング 972円

 

 

世に多く出版されている京都ガイド本。

ありすぎてどれがいいのかわからない!

そんな声に応えてできたのが
「京都ガイド本大賞」

京都府の書店員が自信をもってオススメする
ガイド本を投票します。

当店ももちろん参加しました。

こちらが
今年の受賞本です。

今年の春に大幅に改定された一日乗車券。
これをおトクに活用できる
モデルコース50本紹介。

バスのみの600円と
地下鉄込みの900円の
どちらにも対応。

アナタの行きたいところや
したいところに沿って、
無駄なくおトクに
京都観光を満喫できます。

これから
紅葉シーズンを迎え、
ますます魅力的な京都。

これを片手に
ぜひ楽しい一日をお過ごしください。

 

 

■ アフリカのことわざ


アフリカのことわざ研究会(東邦出版)1,404円

 

 

小粋な言い回しや  
ちょっとした格言になる  
「ことわざ」。  
  
日本だけでなく  
世界中にもことわざがあります。  
  
遠いアフリカでは  
ことわざを使いこなせることが  
成熟した大人の条件なのだそうです。  
  
そんなアフリカのことわざとは?  
  
シマウマやバッファローなどの  
野生動物が登場したり、  
バナナやココナッツなどの  
食べものが登場して  
まさにアフリカ。  
  
日本だとネコやイヌ。  
タヌキなんかが多いですよね。  
食べものだとお米とか。  
  
その一方で、  
人生などになると  
苦難の歴史を歩んだ国だけあって  
心に突き刺さるものがあります。  
  
国が違っても  
人間の心や良識といったものは  
あまり変わらないのでしょう。  
  
暮らしとモノの考え方の違いと  
変わらない人間らしさを  
思い起こさせてくれる一冊です。

 

 

■ よすがシナリオパレェド①


三田 誠・川崎 宙(講談社)475円

 

 

今回はコミックです。

物語アレルギーの主人公が
バイトすることになった喫茶店。

そこは
シナリオライター事務所でもあった。

「物語」をつくることに
自己のすべてをかけている
一癖もふた癖もある
個性あふれるライターたちの
情熱とプライドの物語です。


昨今、
パソコンとSNSの普及で
漫画、アニメ、ライトノベル、
ソーシャルゲームなどに
誰でも手軽に触れられるようになり、
また
誰でも自分の作品を公開できるようになりました。

誰でも作家になれますが、
作家であり続けることが難しくもなっています。

それでも
創作に魂を込めている作家や
本を作ることに必死な
出版関係者がいる限り、
本屋もまたがんばらねばならないのでしょう。


「物語」を愛する人に
その覚悟を問う熱い本です。

 

 

■ ナナメの夕暮れ


若林 正恭(文藝春秋)1,296円

 

 

お笑い芸人オードリーの
若林氏によるエッセイ本。

日常で感じている
生きづらさをテーマに
つれづれと語っています。

テレビ業界という
華々しい世界にいながら、
いや、
いるからこそか
彼の視点は
常に後ろ向きです。

世にあふれる自己啓発本。

「前向き」や「ありのまま」なんて
言葉に賛同できない姿に
わかるわかると賛同。

世の中の
普通やあるべきカタチに
なじめないから悩むのであり、
また悩んでてもしょうがないやと
思わせてくれます。

悩み、なんだかなと思うことが
すでにデフォルト。

そんな後ろ向きな彼が
40歳を目前に
ちょっと自分を肯定できたり、
やっぱり悩んだり。

等身大の彼の姿は
きっとあなた自身にも
思い当たるフシがあるのでは?

 

 

■ 思い出が消えないうちに


川口 俊和(サンマーク出版)1,512円

 

 

現在、映画公開中の  
「コーヒーが冷めないうちに」の  
続編です。  
  
前作、前々作と舞台を変えて  
今回は函館が舞台です。  
  
過去に戻ることができる喫茶店。  
  
過去に戻るには  
いくつもの面倒なルールを  
守らなければならない。  
  
それでも  
過去に戻りたい。  
そんなお客さんの  
切なくももどかしい物語。  
  
  
誰にでも  
過去にできなかった  
苦い思い出があるのでは?  
  
ふと、その人を思い出して  
ああすればよかったなと  
思うことがあります。  
  
でも  
過去に戻っても  
自分は同じままな気もします。  
  
そんな誰もが抱える後悔を  
本の中で  
叶えてくれる物語。  
  
静かな秋の夜におすすめです。

 

 

■ みそ汁はおかずです


瀬尾 幸子(学研プラス)1,404円

 

 

出版社と書店、料理研究家で選ぶ
料理レシピ本大賞

今回の大賞受賞作品です。

さてあなたは
みそ汁といえば何を思い浮かべますか?

よく
「ご飯とみそ汁があればいい」と
言いますが、
そんな
おかずになるみそ汁のレシピ本。

豆腐やわかめといった定番から
バターとコーンや
カリフラワーとカレー粉なんてものまで。

具がたっぷりで
これさえあれば十分に
おかずになるものばかりです。

しかも作るのがとっても簡単。

具材を切る。
だし汁で煮る。
みそを溶く。

すべてこれで作れます。

気候も涼しくなったことですし、
今晩からのおかずに
みそ汁はいかがでしょう。 

 

 

■ きみはぱぱがすき?


つむぱぱ(KADOKAWA)1,296円

 

 

毎日仕事で忙しいパパが、 
娘とのかけがえない時間を 
書き留めたコミックエッセイ。 
 
シンプルな線で描かれた 
二人の様子は 
とても暖かくてほっこりします。 
 
そういえば 
親子の本は数多くあれど、 
母と娘が多くて 
父と娘ってあまりありませんね。 
 
どうしても 
反抗期の対象としての 
父親像が強いのでしょうか? 
 
でも幼少期って 
ママよりパパが好き! 
って子が多いんですけどね。 
 
そんな一瞬の奇跡のような 
大切な時間を残してくれる一冊。 
 
パパだけでなく、 
反抗期を過ぎた娘さんにも 
ぜひ読んでほしい。 
 
世のパパの願いです。 

 

 

■ #名画で学ぶ主婦業


田中 久美子(宝島社)1,296円

 

 

ツイッターで話題となった 
ハッシュタグを書籍化。 
 
いろん名画に 
主婦のあるあるをつけるのですが、 
これが妙にハマっています。 
 
お弁当のプリントを当日の朝に知ったり、 
入学準備の名前書きなど、 
皆さん、経験があるのでは? 
 
もちろん 
名画にそんな意味はないのでしょうが、 
主婦の切実さと 
絵画の重厚さが 
なんとも味わい深いです。 
 
きっと 
世の主婦の方の 
心の叫びは 
絵画に負けず 
重いものなのでしょう。 
 
まじめな 
名画の解説もありますので、 
あるあるとうなずきながら 
芸術もお楽しみください。

 

 

■ こうしてイギリスから熊がいなくなりました。


ミック・ジャクソン(東京創元社)1,620円

 

 

福知山では
熊の目撃例があとをたちません。

そんな熊についての
ウソのような本当の話。

現在、イギリスには野生の熊がいないそうです。

くまのプーさんや
パディントン。
そして
テディ・ベアと
世界的に有名な熊たちの国なのに。

なんでも
狩猟ブームで
乱獲しまくって絶滅してしまったそうです。

この本は
熊に捧げる寓話集です。

不思議な力を持つ熊や
人間に働かされる熊など。

どうして
熊がいなくなったのかを
皮肉とユーモアたっぷりに描きます。

これは
イギリス人からの
熊へのラブレターなのかもしれませんね。

 

 

■ わけあって絶滅しました。


丸山 貴史(ダイヤモンド社)1,080円

 

 

地球上には数え切れないくらいの生物がいます。 
 
もちろん 
その生物ははるか昔からいたわけではなく。 
 
はるか昔の祖先から 
進化をくりかえして 
今にいたるわけです。 
 
この本は 
そんな絶滅した生物たちのお話。 
 
そのおかげで私たちがいると思えば 
感慨もひとしお 
・・・なのですが。 
 
絶滅した理由がすごすぎます。 
 
動けなくて絶滅。 
角が重すぎて絶滅。 
歯が弱くて絶滅。 
 
そんな理由で? 
なんて驚く事実がいっぱいです。 
 
生物の進化は 
試行錯誤のくりかえしなのですね。 
 
今、ここにいることに感謝を。

 

 

■ わくわく組み立てビー玉ジェットコースター


アンドリュー・ガット(東京書籍)2,138円

 

 

夏休みということで 
家族で楽しめそうな本をご紹介。 
 
つい見入ってしまう 
ビー玉転がしタワーを作る本です。 
 
この本のすごいところは 
あくまでも本でありながら 
これだけで材料がそろうところです。 
 
ページが厚紙になっているので 
切り離して組み立てられます。 
 
しかも台座は 
裏表紙がひときわ硬くなっていて 
それを使うことができます。 
 
工作の材料が入った本は多々あれど、 
本がまるごと工作キットというのは 
あまりありません。 
 
こういう本が出ると 
製本技術の進歩って 
すごいですね。 
 
本は読むもの。 
それだけではなく 
可能性はどこまでも広がります。 
 
ぜひご家族で 
組み立てにチャレンジしてください。

 

 

■ こころ


夏目 漱石(新潮社)400円

 

 

夏休み。  
  
きっと学生さんは  
休みを満喫されているでしょう。  
  
しかし  
夏休みといえば、  
読書感想文がありますね。  
  
そこで  
今回は  
読書感想文の定番「こころ」。  
  
親友と意中の女性の間で、  
嫉妬と羨望に苦しみ、  
取り返しのつかない罪を背負った先生。  
  
その後悔の思いが  
先生の近くにいた学生の視点と  
先生自身の告白で語られます。  
  
人間のどうしようもないエゴと  
向き合わされる名作です。  
  
  
なんで、  
数ある夏目漱石の作品から  
これが読書感想文に選ばれるのか。  
  
正直  
学生時代、  
一読ではちんぷんかんぷんでしたね!  
  
しかしながら  
堂々巡りのやるせない思いを  
思索しつづけることを追体験する。  
  
それが  
多感な学生時代に  
貴重なのかもしれません。  
  
そういうことで、  
今年の学生さんも  
がんばって読んでください。  
  
きっと  
今すぐはわからなくても  
大人になったら  
なんとなくわかりますよ。

 

 

■ 神恐ろしや


三浦 利規(PHP研究所)1,512円

 

 

連日、あまりに暑い日が続いているので   
涼しくなる本をご紹介。   
   
現職の宮司が   
見聞きした怖い話。   
   
パワースポットとして   
神社は人気を集めています。   
   
しかし   
神社はご利益だけでなく   
不思議な話や   
怖い話も多いのです。   
   
考えれば、   
なにか不思議なことがあったり   
いわれがあるからこそ、   
そこに神社が建立されたのですしね。   
   
目に見えないものを   
信じ、敬う心だけでなく   
畏れ、身を律することも   
大事なのでしょう。   
   
神社に関する   
言い伝えや   
ちょっとした決まりごと。   
   
あなたは   
気にかけていますか?

 

 

■ 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。


Jam(サンクチュアリ出版)1,188円

 

 

SNSで  
いろんな人とやりとりができるようになって、  
楽しみも広がった一方で、  
ささいな一言に  
へこむことも増えた気が?  
  
そんな  
不特定多数の  
ここにいない誰かから  
ココロを守るちょっとした考え方。  
  
誰かの  
何気ない傷つく一言。  
どうにも  
気になってしまうものですが  
ちょっと考えてみてください。  
言った方は今何をしているか。  
きっと  
言ったことなど忘れてます。  
多分  
パフェでも食べてるでしょう。  
  
身近に言葉や主張が  
あふれている昨今。  
  
そのうちの何割が  
本当にあなたのことを  
思ってくれている言葉なのか?  
  
そう思えば、  
いちいち  
気に病む必要なんてありません。  
  
暗くなりそうなココロを  
ひょいっとひっくり返してくれる  
そんな一冊です。

 

 

■ 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい 1


松本 ひで吉(講談社)918円

 

 

ここ最近、
ネコブームが続いています。

あなたは
イヌ派、ネコ派どちらですか?

ちなみに
私はどちらも好きですが、
どちらも飼っていません。

通勤途中に見かけるよその飼い犬と
近所のノラネコを眺める程度です。


さて、
今回はイヌとネコを
両方飼っている漫画家のコミックエッセイ。

ツイッターで公開されていて
今、人気の作品です。

天真爛漫なイヌと
凶悪ながらも愛らしいネコ。

二匹との暮らしは
ハプニング満載。

でも
笑いあり
ホロリありで
やっぱり愛らしくてたまらない。

そんな愛にあふれた
表情豊かなイヌとネコの絵が
たまりません。

そして
何より。
イヌとネコが
仲良く暮らしているのっていいですよね。

イヌかネコを飼おうか迷っている人は
まずこれを読んでから考えてはいかがでしょう?

 

 

■ 絶滅の人類史


更科 功(NHK出版)886円

 

 

人類は猿から進化した。

このことは多くの人が
知っていることでしょう。

しかし
猿から現代の人間までには
何種類もの人類が
生まれては滅亡していることは
ご存知でしたか?

これは
700万年に及ぶ
人類の歴史です。

いまや
生物の頂点のように
ふるまっている人類。

そのはじまりは
猿などの野生動物より
弱く、過酷な環境で
生きていかねばなりませんでした。

そこに適応するために
さまざまな
類人猿や人類が
共存と滅亡を繰り返しました。

そして
そのDNAは現在の人類に
引き継がれています。


あまりの
歴史の
雄大さに溺れそうです。

 

 

■ ウドウロク


有働 由美子(新潮社)562円

 

 

NHKの看板アナウンサーをつとめた  
有働さんのエッセイ集です。  
  
2014年に発行された単行本に  
加筆修正した文庫本です。  
  
仕事とプライベート。  
  
担当した番組の裏話。  
  
加えて  
NHK退社の決断も  
初めて明かしています。  
  
誠実な仕事ぶりと  
型破りでストレートな物言いは  
文章でも  
いかんなく発揮されています。  
  
同時に  
アナウンサーでなく  
一個人として  
女性として  
ふとこぼれる心情に  
どきりとさせられます。  
  
有働さんの  
魅力と裏側が  
ぎっちりつまった一冊です。  
  
最後に。  
この本のタイトル、  
ぜひ終わりから読んでみてください。

 

 

■ きゅうり食べるだけダイエット


野崎 洋光(KADOKAWA) 1,296円

 

 

夏近し。

夏の食べものといえばきゅうり。

豊作の年は
毎日きゅうりが食卓に並ぶ。

正直なところ
あまり注目されないきゅうりですが。

なんと
きゅうりに含まれる
酵素ホスパリーゼには
脂肪を分解するはたらきが。

つまり
ダイエットに効果的なのです!

しかし
きゅうりって
主食にはなりづらい・・・。

塩もみ。
酢の物。
おつけもの。

同じような食べ方だと
毎日は食べづらい。

この本では
効果的なきゅうりの食べ方をご紹介。

きゅうりを使った
おいしそうなレシピも
たくさん掲載しています。


この夏は
きゅうりをおいしくいただきましょう!

 

 

■ あなたの人生を変える雨の日の過ごし方


美野田 啓二(文響社)1,382円

 

 

6月になりいよいよ梅雨入りです。

何かと雨の日は憂鬱になるもの。

実はこれ。

気分の問題ではなく、
「低気圧」が原因なのです。

高い山に登れば
気圧の変化を受けるように、
雨の日の低気圧も
体に影響しているのです。

体のだるさや
心のもやもや。

どちらもこの本で
科学的に解決します。

また
雨の日におすすめな
過ごし方もご提案。

雨の日はおでかけを
控えがちですが、
雨の日の買い物は
落ち着いて判断できて
衝動買いしないそうです。


雨の日は
この本を読んで過ごしてはいかがでしょう?

 

 

■ 銀河英雄伝説①~⑩


田中 芳樹(東京創元社)各864円

 

 

現在アニメが好評放映中のこの作品。

未来の銀河系を舞台に繰り広げられる
専制国家の帝国と
民主主義の自由惑星同盟の
戦いの歴史の物語です。

簡単に言うと
ラインハルトとヤンという二人の天才を
中心としたSF大河ドラマです。


実はこの作品には思い入れがありまして。

学生時代に出会ってのめりこみ、
おこづかいが貯まれば本屋に
買いにいってました。

あれから○年。

まさか
その本屋で働き、
アニメ化のフェアをするとは
夢にも思いませんでしたね・・・。


何とこの物語が最初に発刊されたのは
1982年。
30年以上も愛され続けている作品です。

SFで歴史となるとハードルが高そうですが、
最初の歴史説明さえ乗り越えれば、
あとは色んな人間の群像劇です。

政治や戦争、歴史の仕組みは
この作品で学びました。

世界や社会が大きく動く現在だからこそ
この作品が再び必要とされたのでしょうか。

文字だけという小説だからこそ
30年経っても色あせないのかもしれません。

読者に愛された幸福な作品です。

 

 

■ パフェログ


オレンジページ 編・発行 1,620円

 

 

甘く美味しく麗しく。

子どもから大人まで
甘いもの好きにはたまらない
パフェ。

定番といえば
チョコやフルーツが
思い浮かびますが、
いまや
その種類の豊富なこと!

喫茶店に
フルーツパーラー、
洋菓子店に
レストランチェーンまで。

フルーツも
季節のものから
地元の特産物など。

そして
味だけでなく、
見た目も
実に美しく、
調理人の技とセンスが光ります。

まさしく
デザートの女王。

究極の誘惑をごらんください。

 

 

■ ハゲを着こなす


松本 圭司(WAVE出版)1,620円

 

 

世の男性たちの永遠の悩み。

薄毛。

その悩みに
どこまでも向き合った一冊。

なぜ日本では
薄毛のイメージがマイナスなのか?
そして、
女性は薄毛をどう思っているのか?
薄毛を克服した体験談。
さらにさらに
薄毛のタイプ分類と
頭の形や
顔のパーツから考える
薄毛でも似合う
髪型とおしゃれの手引きまで。
 

自らのコンプレックスに
とことんまで向き合い抜いた
まさに究極の一冊です。

薄毛に悩む方のみならず、
美容院や衣料品店の方にも
お役に立つと思います。

 

 

■ リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!


南谷 三世(池田書店)1,458円

 

 

実は
海外ドラマが好きでよく観てます。

そんなわけで
とても気になったこの本。

海外ドラマを教材に
TOEIC990点、
英検1級を取得した
ブロガーの英語学習本です。

教材は必要なく
好きな海外ドラマを
英語音声と
日本語字幕と英語字幕を
効果的に切り替えながら
観るだけです。

さらに
「24」や
「ダウントンアビー」など
人気海外ドラマから
よく使う表現を解説。

しかも生の会話なので、
文章はどれも短いです。

そういや、
海外ドラマにそんな
長いセリフってでてきませんね・・・。

文法も解説してありますが、
海外ドラマに出てくるセリフは
日常生活で使用する
言い回しがほとんどです。

だからシーンにあわせて
丸覚えでも大丈夫。


楽しい海外ドラマ鑑賞。
ちょっと
気を入れて
英会話を勉強してみませんか?

 

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