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今週の1冊6

 

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■ 運転者


喜多川 泰(ディスカヴァー・トゥエンティワン)1,620円

 

 

あなたは運がいいと思いますか?

 

人生いろいろあります。

それはわかっていても

「どうして自分だけがこんな目に」と

思ってしまうこともありますよね。

 

それはそんな主人公の物語。

 

仕事もうまくいかず、

娘の進学や

実家の両親の老後の問題と

なにやかんやで

頭がパンク状態の主人公。

 

「なんで俺がこんな目に」と

ぼやいた彼の目の前に1台のタクシーが。

 

そして運転手は

「あなたの行くべき場所へお送りします」と。

 

謎のタクシーに振り回されながら

主人公は見えていなかった

周りの人たちとの関係に気が付きます。

 

じぶんの運はの心の持ちようで

どんなにも転ずるもの。

きっと近くの者はあなたに出会うためにいるのです。

 

読み進めるうちに

ココロが前向きになる一冊です。

 

 

■ ころべばいいのに


ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)1,512円

 

 

みんな仲良く。

 

先生はそう言います。

 

しかし実際は

「きらいなひと」っていますよね。

 

これは

きらいなひとが

何人かいる女の子のおはなし。

 

きらいなひとは

なんであんなことをいうんだろう。

 

きらいなひとのせいで

なんでこんなにイヤなきもちになるんだろう。

 

そんなときは

ぜんぜんかんけいないことをしてみたらいいのかな。

 

でもどうしようもないときもあるよね?

 

女の子は考えます。

 

 

きれいごとでなく

きらいなひとと向き合う方法を

考えさせてくれる絵本です。

 

大人だって人間関係はままなりませんしね。

 

かといって

子どもに嫌いでいいとは言えませんし。

 

この本なら子どもさんに

自分でどうしたらいいか気づいてもらえるのでは。

 

おすすめポイントとしては

女の子のしかめっ面が

ものすごくキュートでツボでした。

こんな子いるいる。

 

親子でぜひ読んでみてください。

 

 

■ メンタルローテーション


池谷 裕二(扶桑社)1,620円

 

 

「メンタルローテーション」

この言葉をごぞんじですか?

 

実は

「頭の中で自由に物体を回転させて

眺める能力」のこと。

 

モノづくりなどに役立ちそうですが

それだけではありません。

 

この能力はモノだけでなく、

他人への気づかいや共感。

自分の分析と修復が可能になるのです。

 

この本はその能力を鍛える本。

 

とまあ難しく言いましたが

要はたのしいパズルクイズの本です!

 

バラバラのピースを回転、組み合わせて漢字を作ったり。

象の絵を上から見るとどうなるか選んだり。

 

試しにひとつやってみました。

これが意外に難しい。

でも

答えは実に単純。

解けないとめちゃくちゃ悔しいです。

 

ぜひご家族でお楽しみくださいませ。

 

 

■ 「極」快眠まくら


三橋 美穂(主婦と生活社)2,484円

 

 

「本が売れない」

そう言われ続けてもう何年。

 

本屋も出版社も知恵を絞り、

バッグ付きの本を売り出したり、

付録も

化粧品や保冷バッグ。

万年筆に工具など

実に多様になっています。

 

そしてついに!

ここまで来た感があります。

 

なんと

「まくら」。

 

安眠に関する本も出している

人気快眠セラピストが考案した

こだわりの中反発枕です!

 

出版社から紹介されたときは

「え?」と思いましたが

全国的に売れています。

 

「今日、本屋で枕買った」

 

ちょっと面白くありませんか?

 

本だけでなく

ちょっと変わったものも置いてある。

 

これからの本屋は

そんな面白い空間を

提供する場。

そうなっていくのかもしれません。

 

 

■ 日本懐かしアニソン大全


腹巻猫&レコード探偵団(辰巳出版)1,620円

 

 

最近アニソンが人気だそうです。

 

歌手ではなくアニソン歌手になりたい!

そんな歌い手さんが多いとか。

 

最近のアニソンは

たしかに格好良いものが多いですね。

 

しかし昭和世代としては

アニソンといえば

イコール作品名なところがありました。

 

歌の中に必ず

作品名やキャラクター名が

入っていたものです。

 

そんな懐かしい

アニソンを集めたこちらの一冊。

 

ああ、このアニメ見たわーと

思い出すことでしょう。

 

子どもの頃のアニメとか

けっこう覚えているもので。

そして主題歌も

意外に歌えるものです。

 

多分、

保育園や小学校時代に

歌ってたんでしょうねえ。

 

懐かしさにひたれること

間違いなしのこの一冊。

 

きいてみると

親御さんとかも

けっこう覚えていると思いますよ?

 

 

■ 本屋のワラシさま


霜月 りつ(早川書房)821円

 

 

仕事柄というか

ただの好みというか。

 

本屋が舞台の小説は

見かけると読んでしまいます。

 

まああくまでもフィクションなので

それは無いと思うこともあるのですが。

 

ただやっぱり本好きには

本屋というのは憧れの舞台なのですね。

 

こちらの作品は

ある事件がきっかけで

本が読めなくなった青年。

入院した伯父の代わりに

書店を切り盛りすることになったのですが、

なんと店には座敷童子がいたのです。

 

個人が営む町の本屋さん。

 

地域に密着しているがゆえの

お客様のちょっとした事件。

 

そして青年の成長と

伯父の決断という

ちょっと切ないドラマを迎えます。

 

本屋といえば

今では大型書店がイメージされるのでしょうか。

 

町の本屋さんをとりまく状況は

とても厳しいです。

 

それは小説世界でも

現れていてちょっとさびしいものがあります。

 

それでも

個人の本屋さんはがんばっているのです。

お出かけ先で本屋さんをみかけたら

のぞいてみてくださいね。

アナタ好みの品揃えかもしれませんよ。

 

 

■ スガリさんの読書感想文はいつだって斜め上


平田 駒(河出書房新社)1,296円

 

 

夏休みの宿題といえば

読書感想文。

 

興味のない本を読む暇があったら

好きな本を読みたかった私は、

名作文学の中に

シャーロック・ホームズがあったのをいいことに

毎年ホームズで感想文を書いてました。

 

今の学生さんたちは

10冊くらいから指定されているそうです。

好き勝手した先輩たちのせいでしょうか?

ごめんなさい。

 

そんな読書感想文を

メインにした学園ミステリーです。

 

ワケあり女子高生と

男性家庭科教師が立ち上げた読書感想文部。

名作文学を斜め上からぶった斬り、

巻き起こる事件を解き明かす。

 

事件と読書感想文がリンクして

あざやかに解決する手際が見事です。

 

また読書感想文が面白くて

「そんな読み方があったのか!」と

元の本を読みたくなることしきりです。

 

1冊の本の受け止め方は人の数だけ。

読書感想文には人の思いが詰まっています。

 

なんだか友だちと本の話をしたくなりました。

 

 

■ カモフラージュ


松井 玲奈(集英社)1,512円

 

 

女優として活躍する

松井玲奈の小説デビュー作品。

 

発売時、

メディアに取り上げられたりしていたため

普段本を読まないお客様からの

問い合わせもあった作品です。

 

いずれも

文芸誌に掲載された短編作品です。

 

恋愛から仕事まで

「何か」を抱えた登場人物たちの

心の動きが描かれます。

 

その心理描写も見事なのですが、

何より秀逸なのが

「食べもの」の使い方。

 

どの作品にも

食べものが効果的に

物語を動かしています。

 

またその描写が

実においしそうでおいしそうで。

 

読み返してみて

無性に明太子スパゲティが食べたくなりました。

 

久々に

面白い小説と出会えました。

 

彼女への興味で

この本を手にとってくっれた方が、

小説の面白さを知ってくれたら

幸いです。

 

 

■ 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編


武田 綾乃(宝島社)745円

 

 

高校の吹奏楽部を舞台にした青春ストーリー。

アニメ化もされまして大人気となり、
現在、映画も公開中です。

シリーズ当初は初々しかった彼女たちも
とうとう3年生。

部長や指導係など
新入生をひっぱる立場になり、
葛藤する姿が描かれます。

くせのある新入生や
転入生など吹奏楽部の波乱は続きます。

シリーズ1作目から読んでると
彼女たちの成長ぶりに
「立派になって・・・」と
なんだか親戚のおばちゃん状態です。

また新入生も
シリーズ1作目の主人公たちが
ダブりましてなんだか感慨深いものが。

きっと
学生さんたちはこの本を
憧れとともに読むんだろうと思えて
若さがうらやましいです。

学生生活3年間。
部活にうちこめる時間なんて
あっという間です。

3年間楽しんでね。学生さん。

 

 

■ キングダム①~


原 泰久(集英社)545円

 

 

ゴールデンウィークの10連休、
いかがお過ごしされましたでしょうか?

この連休中は
「キングダム」が人気でした。

公開された映画も好評のようですし、
まとめ読みには絶好の機会ですしね。

さて、中国の歴史といえば
ダントツに三国志が有名ですが、
この作品の舞台は
それよりはるか昔。

なんと紀元前。
すでに国家が誕生していて、
500年の戦乱状態にある
春秋戦国時代。

剣の腕を磨いて
歴史に名を残すことを夢みる
二人の少年から始まる壮大な
歴史ロマンです。

少年の夢物語は
大勢の人と国を巻き込み、
やがて大きな歴史のうねりとなります。

登場人物たちの熱い生き様に
グイグイ引き込まれて、
読み始めると止まりませんのでご注意を。

 

 

■ 白い巨塔 全5巻


山崎 豊子(新潮社)①724円

 

 

岡田准一主演でドラマ化決定。

そんなわけで
再び話題に上ってきた
名作の登場です。

60年代に映画化。
70年代にドラマ化。
大ヒットを記録しました。

その後も
くりかえしドラマ化された
鉄板の名作です。

ストーリーは
国立大学の医学部を舞台にした
教授の座をめぐる
医師たちの野心の物語。

手術や誤診など
医療現場の事件を扱いながら、
教授ポストや派閥などの
人間関係の泥沼のすさまじさが圧巻です。

作品自体は昭和40年なのですが
まったく古めかしさを感じません。

もちろん
ドラマは現代にアレンジされるそうです。

しかし、
この作品が今も受け入れられるのは
医療現場が今も変わっていないということなのでしょうか…?

 

 

■ チコちゃんに叱られる


NHK「チコちゃんに叱られる!」製作班(小学館)1,188円

 

 

今や全年齢に大人気のTV番組
「チコちゃんに叱られる」

番組で放送された
全国民が知らなかった
世の中のあらゆるトピックが
出題と解答という形式で
一冊の本になりました。

番組で大笑いして
肝心の雑学を覚えていない。

そんな
ボーっと生きていたアナタも
この本でおさらいができます。

しかし
日本語や習慣など、
あたりまえに行いながら
意味をしらないことの
なんと多いこと。

あらためて読むと
知らないことの多さにびっくりです。

チコちゃんの写真もたっぷりなので、
ぜひ家族で楽しんでほしい一冊です。

 

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