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〔2016〕
- 1月 あず木「炙り鯖寿司定食」
- 2月 Cafe Andersen「スコーンセット」
- 3月 善ノ助「季節具材のかまめし」
- 5月 俺ん家「東京坦々麺」
- 6月 ぷち「国産和牛赤身ステーキ定食」
- 7月 島人まるころ亭「サーターアンダギー」
- 8月 あまづキッチン「ローストビーフ丼」
- 9月 パステル「サンライズソーダ」
- 10月 千華「担々まぜそば」
- 11月 小粋「こだわり馬肉の焼きしゃぶ盛り合わせ」
- 12月 SPIGOLA「牡蠣と海老のパエリア」
2016.12 SPIGOLA「牡蠣と海老のパエリア」
意外にイケる男の手料理
1998年4月にギター教室としてスタートしたスタジオFARM(ファーム)。今ではライブハウスと音楽スタジオとして、アマチュアからプロまでの幅広いミュージシャンのステージで大盛況ですわ。 そのFARMに、ミュージシャンでもあるオーナーがパスタやピザのダイニングバーをオープンさせたんが2011年3月のこと。当初はレトルトのものを提供しとりましたが、自身が好きやないという理由からすぐにやめ、パスタソースやピザ生地まで手作りするように。とはいうもんの、本格的に飲食店で修業をしたわけやなく、料理は全て独学。さすがに初めてお客さんに料理を出す時は手が震えたんですって。 そんな男の手料理ですが、見た目以上に「意外にイケるやん」と評判なんです。パスタやピザもエエんですが、アタシはパエリアです。パッと見、親父が家族のために腕を振るったような飾り気のなさですが、それがまたエエやないですか。アタシはこの味とボリューム、理屈抜きで好きでっせ。世界的なドラマーの神保彰氏が絶賛し、プロの料理人も足を運ぶようになったのも、うなずけますわ。 しばらく休業していましたが、10月1日にリニューアルオープンしたばかり。オーナーは今でも美味しさを求めて試行錯誤の繰り返しで、毎日が緊張と発見の連続といいます。あ、パエリアは時間がかかりますから、余裕を持ってオーダーしてくださいね。
【店舗情報】 ダイニングバー SPIGOLA福知山市昭和町61 金たろうビル1F 電話:0773-24-0694
営業時間/(昼)11:30~14:00 (夜)19:00~24:00
●定休日/(昼)日・月曜(夜)月曜、※年末年始は1/1、2休み |
2016.11 小粋「こだわり馬肉の焼きしゃぶ盛り合わせ」
馬肉の美味しさを知ってほしい!
今年の春に忽然とオープンしたお店。店名のとおり〝小粋〟な佇まいを見せとります。「どんなお店なんやろ?」と気になっていたところ、友人から「福知山ではなかなか食べられへんメニューがあるで」との情報。
とんでもないゲテモノ料理なんかと思ったら、馬刺しを食べさせてくれるっていいますやん。いやいや、馬刺しなら大して珍しいこともないがな…なんて上から目線でお店に行ってみると、見たこともないような部位が出てくるやないですか。しかも、どれもがとろけるような美味しさです。恥ずかしながら、馬刺しって赤身の肉しか知りませんでしたわ。
でもね、今回は刺身やなくて、焼きしゃぶなんです。鍋に張ったお湯でしゃぶしゃぶしません。鉄板を使います。そやから焼きしゃぶです。まずはジックリと鉄板を熱し、続いて馬の脂をまんべんなく溶かします。そこへ馬肉をしゃぶしゃぶ。
肉は切り置きせず、オーダーが入ってから丁寧に切るのは、品質に対する店主のこだわり。焼き過ぎたらあきません。サッと焼くのがポイントです。そりゃぁアンタ、刺身で食べられるお肉なんですから。
とろけるような美味しさやったんが、火を通すことでまた違った馬肉の美味しさを味わわせてくれます。山椒塩ポン酢と自家製醤油の2種類の特製タレが美味しさを引き立ててくれます。う~ん、こりゃたまらん。リピーターが多いのも当然です。こんな美味しいもんを食べたら、ゴッツ馬力が出まっせ!
【店舗情報】 鉄板酒場 小粋福知山市厚中町112 足立エステートビル1F 電話:0773-45-8620
営業時間/17:30~24:00 (LO)23:30
●定休日/不定休 |
2016.10 千華「担々まぜそば」
見えないところで手を抜かない!
昨年7月、担々麺専門店として産声を上げた千華。麺好きのアタシは、すぐに行きましたがな。で、目の前に現れた担々麺は、アタシのイメージするものとは明らかに異なり、小さな子どもでも食べられるという京風担々麺でした。まずはスープを一口。ん?味もイメージとは違いますやん。続いて麺を一口。やはり違います。さらに一口…気が付いたらスープまで飲み干していました。
余計なものがないから、見た目は実に地味で控えめなんです。味もいきなり「ガツン!」なパンチはないものの、あとから辛さがジワジワとやってきて、その奥にシッカリ旨みも隠れています。なるほど、コレはハマります。エエ仕事をしてはるのが、ようわかります。
その担々麺やなくて、さらにハマってしもたんがこの「担々まぜそば」。ベースになっているのは担々麺で、厳選された素材で妥協をせずに作った素ダレをスープでのばしていないだけ。モチモチして喉越しの良い麺は、長野の製麺所に配合を指定して作ってもらう千華のオリジナル。これらが絡まり合って醸し出す繊細にして深い味わいがたまりません。担々麺より食べごたえがあるのでうれしいです。ヘビーなリピーターが多いのもうなずけます。
元々、オーナーは和食を修業し、後に有名ホテルで中華の料理長をしていた方が開いた担々麺専門店で学んだそうです。現在地に移ってオープンしたのが8月2日。移転前に試行錯誤を繰り返していた「まぜそば」が完成形となり、移転を機に満を持して登場しました。麺を食べ終わった後、丼に残ったタレやひき肉に少量のご飯を放り込んでいただくのがサイコーです。あ、コレはナイショでした。
【店舗情報】 創作Kitchen 小龍包 担々麺 千華福知山市駅前町377タカハシビル 電話:0773-45-8123
営業時間/11:00~15:00、17:00~23:00(LO)22:00
●定休日/不定休 |
2016.9 パステル「サンライズソーダ」
太陽の色をした情熱的なソーダ
若い頃、カタシマさんの美味しいケーキを食べるために、但馬方面によく車を走らせました。「スイーツ」なんて言葉がない頃で、その洗練された味に感動を覚えたもんです。カタシマさんが福知山に出店すると聞いた時は、そらぁうれしかったですね。
パステルは、カタシマ福知山店と丹波店の店長を歴任した豊谷健一さんが独立し、6月にオープンしたお店です。場所は最初に福知山店があったところ。豊谷さんが店長としてスタートした場所で、原点に帰ろうとココを選びました。店内にはカフェスペースも設けられ、ゆっくりとくつろぐことができます。
ケーキと一緒にいただくなら、やっぱコーヒーか紅茶って思いますよね。でもね、アタシのお気に入りはサンライズソーダ。ラズベリーとオレンジを組み合わせた、鮮やかな太陽の色をしたソーダです。真っ白な店内にグラスが映えています。その名のとおり日の出をイメージしており、日の出の勢いを見せつつあるお店にピッタリのネーミングやないですか。酸味が利いた味は、ケーキととてもよく合うんです。「甘さが足りなければ」とガムシロップを持ってきてくださいますが、アタシは断然そのままが好きです。ケーキの甘さと見事にマッチしますから。
店名の「パステル」は、豊谷さんがパティシエとして最初に手掛けたケーキの名前です。お店にカラフルなケーキを並べたいという豊谷さんの思いも込められています。
【店舗情報】 スイーツカフェ パステル福知山市堀2363-1 電話:0773-21-1959
営業時間/11:00~19:00 カフェ(LO)18:00
●定休日/水曜(祝日の場合は翌日休業) |
2016.8 あまづキッチン「ローストビーフ丼」
ゆったりと時間が流れる居心地の良い場所
ココの前の道路って結構な頻度で通ることがあるんですわ。昨年の初め頃から丹後や大江町方面へ行く度、「なんやハイカラなもんが建ちよるで」と思って見ていたもんです。そうこうしとったら4月末にオープンしましたから、すぐに行きましたがな。
パスタやピザ、豚肉の生姜焼き、ハンバーグ、カレー等々、豊富なメニューがキレイな画像で紹介されとります。そんな中、瞬時にロックオンしたのがコレ、ローストビーフ丼です。ローストビーフってアタシにとっては高嶺の花的な存在です。それが、いわば大衆的な料理の丼になっています。もう、ビジュアルだけでメロメロですやん。
食材は地元産や新鮮なものを使うこだわりよう。もちろん国産の牛肉は、実に風味豊かで食べごたえがあります。最近、機械で薄っぺらにスライスされたローストビーフがてんこ盛りになったものを見かけますが、やっぱ手切りで分厚いのがイイですよね。そして、シャキシャキでフレッシュな野菜もたまりません。地元産のご飯の量もタップリなのがうれしいです。はい、味もボリュームも大満足です。
ふくちやま福祉会が運営するレストラン。働いているのは障害のある方と職員さん。決してあくせくすることなく、それでいて一生懸命なスタッフの姿が心地良さを感じさせます。お気に入りのテラス席に座り、ゆったりと流れる時間の中でいただくローストビーフ丼…まさに至福のひと時ですね。
【店舗情報】 あまづキッチン上天津1915 電話:0773-33-0055 営業時間/8:00~17:00(土・日・祝) 10:00~16:00(平日)
●定休日/水曜 |
2016.7 島人まるころ亭「サーターアンダギー」
島のおばぁの手づくりの味
最近、年間を通して福知山市内のあっちこっちで、手作り市や食に関するもの等、大小いろんなイベントが行われますよね。その場所で必ずというてもエエほど見かけるのが島人まるころ亭。徳之島出身のご主人と沖縄をルーツに持つ奥様が、徳之島や沖縄の物産を販売しています。中でも大人気なのが、島のおばぁが50年間も手づくりしてきたサーターアンダギーで、いつもあっという間に完売します。
サーターアンダギーは沖縄の揚げ菓子。沖縄の丸いドーナツっていうたらわかりやすいでしょうか。小麦粉、卵、砂糖を混ぜて、それを油で揚げるだけ。どの家庭でも当たり前のように作られています。ご主人のお宅でも、おばぁ(母上)がいつもおやつとして作っていたんですって。そうそう、店名の「まるころ」は、ご主人の姉上がサーターアンダギーのことを「まるころちゃん」と呼んでいたことに由来するとか。
ご主人のご両親が福知山に移ってきたのを機に、5、6年前から各種イベントで販売を始めたサーターアンダギーは、プレーン、黒糖、ゴマ入りの3種類をラインナップ。見た目も味も、決してハイカラなもんやありません。でも、そのあか抜けないルックスと素朴な味がエエんですよね。そやなかったら、いつも完売になんかならへんわね。幼い頃に食べたお菓子も、みんなこんな感じやったような気がしますわ。さて、次のイベントはいつやろ?
【店舗情報】 島人まるころ亭※店舗販売はしていません。 月に1回、第3火曜日に三ツ丸ストア駅南店の店頭で販売。 7月18日(海の日)には駅前のコーナン福知山店でイベント 販売の予定です。 ●1個 100円(税込) 5個入り 450円(税込) |
2016.6 ぷち「国産和牛赤身ステーキ定食」
リピーター続出の美味しさ!
さすがに50歳ともなると、肉の脂がキツく感じる悲しい現実に直面しとります。それでもやっぱ霜降り肉は憧れで、どうしても赤身はジューシーやない、軟らかくないっちゅうイメージがあったんですよね。それを見事に打ち砕いてくれたんが、はい、このステーキです。
まずは軟らかいです。おまけにジューシーです。そして、もちろん美味しいです。ヒマラヤ岩塩の紅塩でいただくと、お肉の旨味をさらに引き出しているようです。う~ん…ほな、今までアタシが食べていた赤身の肉はなんやったんやろ?
これはもう病み付きレベルやと思ったら、なるほどリピーターが多い大人気メニューなんですって。特に女性に人気ですが、夜の焼肉食べ放題メニューでハマって、翌日の昼にまたこの赤身を食べにくる男性もいるっていうんですから恐れ入ります。
実はココ、ランチの広告を見て以来、ず~っと気になっていたお店なんです。そしたら各方面から噂が聞こえてくるようになって、しまいには年配の女性が「女子会(?)」でも利用するっていうやないですか。これは間違いないやろと、約1年半前に初めて飛び込んだ時は衝撃的でしたね。ランチメニューにはバイキングが付いとって、一品料理やサラダ、フルーツ、デザート、ドリンク類が食べ飲み放題なんです。この味がまた絶品で、バイキングだけでご飯が食べたいと思うこともあるぐらいでっせ…って、それじゃあ本末転倒やがな!
【店舗情報】 御食事・七輪焼きぷち土師81 土師コーポラス102 電話:0773-27-3658
営業時間/11:30~14:00(L.O.13:30)…ランチ時間 17:00~22:00(L.O.21:30) 定休日/火曜
●1,480円(税別) |
2016.5 俺ん家「東京坦々麺」
とにかく美味しい!
来月でオープン丸2年になるお店。飲食店を営む知人の「あそこはエエ仕事をしとる」という情報から、カミさんや仲間とちょくちょく足を運ぶように。そしたら昨年末あたりから、何やら気になる文字をお店の内外で見かけるようになりました。「東京担々麺」という。うどんやあるまいし、担々麺の味に地域性があるんやろか? なんで「東京」なん? 気になったら食べるしかないでしょう。
担々麺って大きく分けると、「辛さがガツン!」、「ゴマの風味がガツン!」の2つやと思うんですよ。コレはもうモロに後者です。凄まじくゴマが濃厚です。麺にゴマがまとわりついてきます。それでいて、後から旨味と辛さがジワジワ~っと押し寄せてきます。
東京の杉並区に「世界の龍ちゃん よしき坊」っていう、担々麺が評判のお店があります。テレビでも紹介され、芸能人たちが絶賛したとか。オーナーが福知山の出身で、その縁からレシピを伝授されたのがこの担々麺です。東京で大人気の担々麺やから「東京担々麺」ってことなんですって。なるほどね!
麺は東京・浅草の有名店から特別に仕入れています。穂先メンマ以外の具材は全て手作りで、チャーシューもオリジナルのもの。いやぁ~完全にやられました。オーソドックスな担々麺とはちょっと違う味わいにハマります。最後は丼からダイレクトにスープをすすってしまいます。とにかく美味しいんです。
【店舗情報】 Hokkori izakaya俺ん家末広町4-31-5 山田ビル1F 電話:0773-22-1413
営業時間/11:30~14:00(L.O 13:30) 18:00~23:30(L.O 23:00) 定休日/月曜・第3日曜
●880円(税込) |
2016.3 善ノ助「季節具材のかまめし」
炊き上がりが待ち遠しい!
このコーナーが始まって丸6年が過ぎ、今回が7年目のスタート一発目。いやぁ我ながらホンマによう頑張ってますわ。
2011年6月号で紹介したのが焼肉家ダイニングマートの「マヨてっちゃん」。そう、今の極上焼肉・善匠の前身ですね。その善匠が昨年5月、満を持してゆらのガーデン内にオープンさせたのがココ、善ノ助です。
オープン直後からちょくちょく美味しいお魚やお肉を頂いていましたが、カミさんの誕生日のお祝いでお邪魔した時、アタシの胃袋を鷲掴みにしやがったのがこの釜飯です。正直、見た目はホンマにフツーです。いや、どちらかといえば地味ですよね。そやのに、この深くてやさしい味はどないですのん?
お店のこだわりは妥協のない「手作り」。出汁もとことん丁寧に取り、さらにひと手間加えるとか。この出汁を使い、農協で金賞をもろた綾部産コシヒカリとタップリの新鮮な旬の具材(この日は鯛と舞茸)を目の前で炊き上げてくれます。炊き立てのアツアツをいただけるんやから、そらぁ美味しいはずですがな。具材の味を生かした味、おこげの香ばしさ、ムダを省いたシンプルな佇まい、もうたまりませんわ。
間違いなく美味しいんですが、1つだけ注意点を。炊き上がりに時間がかかるから、早めにオーダーしとかなあきませんよ!
【店舗情報】 和ダイニング 善ノ助堀今岡6(ゆらのガーデン内) 電話:0773-45-8918
営業時間/11:30~14:30(L.O 14:00) 17:30~22:30(L.O 22:00) 定休日/不定休(基本月曜日)
●830円(税込) |
2016.2 Cafe Andersen「スコーンセット」
イギリスの伝統的なレシピで作る味
昨年4月にオープンしたお店。夏ごろやったでしょうか。カミさんが「落ち着ける雰囲気のお店ができたわ」と教えてくれたのがココです。
さて、まずはスコーンです。スコーンって正直、「バリバリ」や「ガリガリ」なイメージがあって、実はアタシの苦手な食感やったんです。ところがどっこい、ココのスコーンは外がサクッ、中がフワッとしたやさしい食感なんです。
「焼きたてのスコーンってこんなに美味しいの!?」と感動した逸品は、イギリスの伝統的なレシピを元に試行錯誤を重ねて完成したもの。毎日、少量ずつを丁寧に焼き上げる本場の味です。今回、いただいたのはイチジクのもの。カウンターには定番のレーズンや季節の食材を使ったもの等が並び、テイクアウトもOKです。
続いてはコーヒーです。オーダーが入ってから自家焙煎の豆を挽いて入れるコーヒー…これだけなら珍しくありませんよね。ココでは1粒ずつ選別した豆を挽き、それをふるいにかけ(細かいのはエグミになるんですって)、温度を測りながらゆっくりとお湯を注ぎます。こうやって手間暇をかけて入れられたコーヒーはコクがあり、それでいてマイルドな味わいです。スコーンとの相性もバッチリで、互いの味を損ねていません。
イギリス風のお店をイメージしたという小ぢんまりした店内は、天井が高くて木の香りがあふれています。なるほど、確かにとても心地いい空間ですね。
【店舗情報】 Cafe Andersen福知山市土師宮町2-216 電話:0773-21-6404
営業時間/10:00~18:00 定休日/日曜日・月曜日
●750円(税込)/※コーヒー付 |
2016.1 あず木「炙り鯖寿司定食」
ハンパない味とボリューム
「好きな食べ物は?」って質問されたら、アタシは迷わず「寿司!」って答えます。でもね、「ネタは生に限る」という偏見を持っていたんですわ。近年、ブームになっとった焼き鯖寿司なんて、「焼いてしもたら寿司やないがな!」って食べもしないでほざいていたもんです。
そんな凝り固まった頭のアタシでしたが、この炙り鯖寿司を食べた瞬間、目から大きなウロコがボロボロと落ちまくりました。とにかくもう美味しいんですわ。艶やかで分厚い鯖の乗っかった1切れを頬張ると、口の中いっぱいに鯖の脂と風味がパーッと広がります。炙られた香ばしさがアクセントになって、その美味しさを際立たせとります。
鯖の旬といえばちょうど今時分です。ところが、ココでは年中いつ頂いても変わらない美味しさなんですわ。なんでも静岡県焼津産の鯖をもっとも美味しい時に1年分仕入れ、特殊な技法で保存しとるんですって。それを〆過ぎず、浅過ぎず、エエ塩梅に手を加えて出してくれるんです。熟練の技ならではの素材を生かした味わいですね。
お店はもうすぐ開店10周年を迎えます。裏通りにひっそりと佇んでいるのに、いつも多くのお客さんで賑わいを見せとります。店主は香川県の小豆島の出身。そやから店名が「あず木」なんですって。あぁ~なるほど!
【店舗情報】 魚菜酒房 あず木綾部市中ノ町2-32 電話:0773-43-3077
営業時間/(昼)月~金11:30~14:00 ラ13:30 定休日/日曜日
●1,200円(税込)/※お昼限定 |